第7章 花火大会
夜空にぱっと大きな花が咲く。
『わっ!綺麗だね!!』
花火は何回見ても飽きないし感動する
「あぁ、見事なもんだ。」
隣にいた鶴丸も、
初めて見る花火に感動しているようだ。
一緒に来れて良かった!!
今日は現世で花火デート♡
というのは冗談で、
いつも頑張ってくれている男士と
現世で思い出作りというわけだ。
今日は鶴丸、一振りだけ。
屋台で一通り遊んで、食べて、
お祭りをしっかり楽しんだ。
『そろそろ帰ろうか。』
「はぐれるなよ、主。」
『鶴さんこそ、しっかりついてきてよね。』
他愛もないやり取りをしながら、
二人で並んで歩く。
それにしても、やっぱり人多いな。
時々、はぐれそうになる。
手、繋ぎたいな…
ちらっと鶴丸の方を見る。
いや、ないない。
周りの目が気になるし、手なんか繋ぐ勇気ない。
私ったらなに考えてんだろう
鶴丸みたいなくそイケメンと手を繋いだりしたら、周りの女の子に殺されそう。