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審神者はあまいものがほしい。【刀剣乱舞】

第3章 真夜中の秘密


山姥切国広Side

お風呂上がり、

廊下を歩いていると主に会った。

主は夜空に浮かぶ三日月を見て、苦笑しながら呟いた。

『今日は三日月かぁ…

 嫌な思い出しかないなぁ…』

三日月宗近のことだろうか?

「主は、三日月宗近が嫌いなのか…?」

心の中で呟いたつもりだったが、

声になっていたらしい。

主が小さな声で驚いたことを伝えてくる。

かなり驚いたようだったため、

申し訳ない気持ちになる。

そういえば、

主が巫女服を着ていることに気づいた。

いつもとは違う雰囲気で、

少しだけどきっとする。

何かを期待している主と目が合ったとき、

思わず視線を床の方に向けた。

今の主の目は、反則だろう。

一瞬だが誘っているように見えた。 

何をしているのかと問えば、

本丸探検という答えが返ってきた。

誘われるとは思わなくて

返事を考えていると、

ふらっと加州清光がやってきた。

主に抱きついてこちらをじっと見ている。

俺は目を伏せた。

見られることに慣れない。

やめろ…俺をそんなに見ないでくれ。

清光「主が巫女服着るなんて、珍しいね。

   主、すっごく可愛い!」

加州のはしゃいだ声にふと顔を上げると、

嬉しそうな主の顔が見えた。
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