第2章 刀剣男士の恋愛事情
『そういえば、歩いて帰るの?』
五虎退「ぼくは虎さんに乗せてもらいます。
あるじさまは、
歌仙さんと一緒にお馬さんですよ。」
え、待って!!!
虎に乗る?!
やだー!めちゃめちゃかっこいい!!
五虎退の虎は、
五虎退が極になるべく修行に行ったときに、
めちゃくちゃ大きくなって帰ってきた。
おかげでうちの家計は...
いや、なんでもない。
ホワイトタイガーでオッドアイの
めちゃくちゃかっこいい虎に
天使のように可愛い五虎退が乗るだなんて...
もう死んでもい!!
最高のショットじゃん!!
審神者はもう死にましたー!
とか馬鹿なことを考えていて忘れてたけど
私、歌仙と馬...?
『あ、あの...歌仙...私、着物なんだけど...
馬に乗れないよね...?
あ、道を教えてくれたら
私 一人で歩いて帰るよ?』
歌仙「横乗りならなんとかなるだろう。
歩いて帰るという選択肢はない。」
そういうやいなや
歌仙は私を抱き上げ馬に乗せると、
すぐに私の後ろに跨った。
うわぁ、横乗りめっちゃ怖い!!
ぐらぐらする。
恐怖で私はすでに半泣き状態だった。