第2章 刀剣男士の恋愛事情
誰かが私の頬をペちぺちと叩いている...
ようなそんな感覚がする。
「あるじさま、起きてください!」
可愛い声も聞こえた気がする...
「あるじっ!!勝手に町に出歩いて!
君は主なんだから、
もっとそのことを自覚しなければいけない!
だいたい、
こんなところで寝るだなんて
信じられないっ!!」
あ、なんか起きない方がいい気がする...
そのまま寝たふりをしておこうかな...
「あるじさま、
ぜんぜん起きませんね...」
「しょうがない。
置いて帰るしかなさそうだ。」
『うわぁぁぁあああ!!
ごめんなさい!!起きます!!
おいていかないでくださ、い...』
目の前には、
ものすご~く怒っている歌仙と、
目がうるうるした可愛い五虎退がいた。
『あの...本当にすみませんでした...』
五虎退「あるじさま、心配しました。
無事でなによりです。」
歌仙「帰ったら、すぐに説教部屋だ。
さあ、帰ろう。」
あ、なんだろう...
天使と悪魔だ...
うわぁぁぁぁああああん~
帰りたいけど、
帰りたくないよ~!!
二人の強引なリードで
やたら長い階段をずるずる下りる。
うん? そういえば...