第2章 刀剣男士の恋愛事情
今剣Side
三条のみんなで、
町のほうに行くことになりました。
ぼくたちが歩いていると、
後ろから誰かがついてくるのがわかりました。
きっと三条のぜんいんがきづいているはずです。
“あるじさま”が
ぼくたちの後をつけてきていることを。
三日月「はっはっはっ。
なんと、可愛らしい子猫が
ずっと後をつけてきているな。」
小狐丸「そうですね。実に愛らしいです。
どうしますか?」
石切丸「そうだね...
気づかないふりをしていてあげよう。」
岩融「そうだな!それがよかろう!」
バタンッ!!
後ろからものすごい音がして、
思わずぜんいんが後ろをふりむいてしまう。
あるじさまがおもいっきり転んでいました。
それも、顔から...
かけよろうとするぼくは、
岩融にとめられてしまいました。
ぼくたちは、
あるじさまが後をつけていることも
顔から転んでしまったことも
きづかないふりをする。
とても難しいことでした。
......
きづいたら、
あるじさまはぼくたちのちかくには
どこにもいませんでした。
その時は、
さきに帰られたのだと思いました。