第9章 酒は飲んでも呑まれるな
「んっ…」
少しお酒の味がする桜子さんの口内。
それが却ってまた俺の欲を掻き立てる。
初めは戸惑っていた彼女も少しずつそのキスに応えてくれた。
「…泣かせちゃったお詫びに、沢山気持ち良くしてあげますね」
桜子さんの背後に移動し、自分の脚の間に彼女を座らせる。
そして後ろから、先程少しだけ触れた彼女の秘部へ手を伸ばした。
「ぁっ…」
下着の上からソコをなぞると、腕の中にいる彼女の肩がぴくりと跳ねる。
無意識なのか、その柔らかい太腿で俺の手をきゅっと挟んでくる彼女。
その様子を見てクスリと笑い、「もっと力を抜いて下さい」とお願いする。
彼女が力を抜いてくれた隙に、俺は片方の脚を抱えその膝を立たせた。
「ゃっ…」
「…大丈夫です…この体勢なら俺からは見えないし、そんなに恥ずかしがらないで下さい」
「……、」
諭すようにそう言って、もう一度濡れた秘部に触れる。
今度は下着の中に手を入れ、直接ソコを弄った。
「んんっ…」
声を出すのが恥ずかしいのか、自分の人差し指を齧る彼女。
そんな事をしたら、綺麗な指に傷が付いてしまうのに…
「桜子さん…噛むなら俺の指噛んで?」
「んぅっ…」
秘部を弄る指はそのままに…俺はもう片方の指を彼女の口内へ忍ばせた。
絡み付いてくる熱い舌が厭らしくて、さっき怒られたばかりだというのにまた俺の中の加虐心が頭を擡げる。
…自分にこんな一面があるなんて今まで気付きもしなかった。
勿論それは桜子さんに対してだけだが…
「中…解れてきましたね」
「っ…」
「でも…俺の指きゅうきゅう締め付けて…ホントに可愛い」
「んんっ…」
彼女の秘部に指をもう1本挿入させる。
その拍子に口内を弄っていた方の指を噛まれたが、その鈍い痛みすら今は愛おしい。
(俺…重症かも……)
「もう…イきそうですか?」
限界が近いのか、時折太腿を痙攣させる彼女。
恥ずかしそうに一度だけこくりと頷く。
俺は彼女の口から指を引き抜き、その手で後ろから胸を愛撫した。
「ぁっ…!」
「いいですよ…イって下さい」
「んっ、ぁ…っ、皐月くん…っ…」
「ッ…」
そんな可愛い声で名前を呼ぶなんて反則だ…
(桜子さんてホント…男心を擽る天才だよな…)
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