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*トライアングル*【R18】

第8章 越えた一線





「…そんなに緊張すんなって」

「ぅ…」

「…まぁ…緊張してんのは俺も同じだけどな」

「……嘘」

「…嘘じゃねーし。ほら」

そう言うリアンくんに手を掴まれ、彼の胸の辺りに誘導される。
ドクンドクンと早鐘を打っている彼の心臓。
…意外だった。
てっきり彼はこういう事に慣れていると思っていたから…


「アンタさ…俺の事何だと思ってんの?」

「だ、だって……リアンくんてあまり感情を表に出さないっていうか…」

無表情とまでは言わないが、いつも淡々としているイメージだ。


「…あっそ。じゃあちゃんと証明しなきゃな」

「…え…?」

「俺がどれだけアンタを想ってるかって事」

「……、」

何だか嫌な予感しかしないのは私だけだろうか…

彼はいつものように意地の悪い笑みを浮かべると、掴んでいた私の指に舌を這わせてきた。


「マジで朝まで寝かさないから…覚悟しろよ?」

「っ…」






「…力抜いて」

「んっ…!」

少しずつリアンくんのモノが中に入ってくる。
さっき彼が言っていた事は冗談ではなく本当だったようで、その大きさに鈍い痛みが走った。


「悪い…平気?」

「うん…、」

こくりと頷けば、彼は一旦腰を進めるのを止め唇を重ねてくる。
きっと私の気を紛らわす為だろう。
しばらくキスをしていると緊張も少し解け、体からも力が抜けていった。


「…痛かったら言って」

そう気遣いながら、再び腰を進めてくる。
彼も少し辛いのか、その額にはじんわり汗が滲んでいて…


「はぁっ…、全部入ったな…」

「…っ」

すんなりとはいかなかったが、ようやく彼の全てを受け入れる事が出来た。


「苦しくない…?」

「…ちょっとだけ」

「…すぐには動かねーから」

「…うん」

「…アンタの中…あったかくて気持ちイイ……」

「っ…」

私の頬を撫でながら、目を細めてそう囁く彼にドクンと心臓が跳ねる。
またそうやって私の心を掻き乱すんだから…


「キス……して?」

自分でも信じられないくらい自然に出てきた言葉。
驚いているのは彼も同じで…


「…それ、反則」

照れたようにそう呟いた後、優しく唇を重ねてきた。
私は彼の首に腕を回し、自分から求めるように舌を絡ませる。
もう理性なんてほとんど残っていなかった。



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