第23章 甘え上手な恋人
リアンくんと繋がったまま、ソファーから下ろされラグの上に寝かされる。
私に触れるだけのキスをした彼は、鼻先がくっつきそうな距離で囁いてきた。
「ゆっくり抱くっつったけど…やっぱ気が変わった」
「…え……?」
「…俺の事しか考えられなくなるようにしてやるよ」
「ぁっ…」
ズンッと一番奥を突かれる。
それを皮切りに、彼は激しく腰を打ち付けてきた。
「ぁっ、ぁっ…待って、リアンくっ…」
「…待たない」
両手を握られ、ふかふかのラグに縫い付けられる。
体を揺さぶられる度、生理的に零れる涙…
そんな私を見て、彼は意地悪く微笑みながらピストンを繰り返した。
(だめ…っ、もうイっちゃう…っ…)
「んっ…、アンタのイくとこ見せて…ッ」
「ぁっ、あぁ…っ…!」
ずくっと弱い所を突かれた瞬間頭の中が真っ白になる。
リアンくんに見つめられながら、私はあられもない声を上げてイってしまった。
それでも彼はまだ緩く腰を打ち付けてきて…
「ゃっ、ぁっ…待って……まだ…っ…」
イったばかりの体には強過ぎる刺激。
今そんな事をされたらおかしくなってしまう。
「…俺の事だけ考える気になった?」
「ん…っ…」
こくこくと必死に頷く。
満足そうに笑ったリアンくんを見て安心したのも束の間……彼は私の両胸に手を這わせながら更に律動を繰り返した。
「ぁっ、ぁぁん…っ…、だめ…っ……またイっちゃ…!」
「いいよ…何度でもイって」
「んんぅ…っ」
甘い声で囁かれると同時に、ねっとりと耳も愛撫される。
その瞬間びくんと背を反らせ、私は再び達してしまった。
ひくひくと中が痙攣しているのが自分でもよく分かる。
溢れた蜜はお尻の方にまで垂れてしまっていて…
「…はぁっ、はぁっ……リアンく…っ…」
「…じゃあ今度は俺の番な」
「…!」
私の記憶があるのはここまでだった…
「…ん……」
次に気が付くと、私はふかふかのベッドの上にいた。
すぐ隣には、静かに寝息を立てているリアンくんの姿があって…
(…もしかして私、途中で失神した……?)
リビングから寝室に移動した記憶は無い。
恐らく(いや絶対に)リアンくんが運んでくれたのだろう。
.