第23章 甘え上手な恋人
「……、リアンくん?」
彼の下腹部に触れていた手を退けられる。
そして不意に体を抱き起こされ、その膝の上に座らされた。
「…アンタにシてもらうのも魅力的だけど……今日はもうちょっとアンタの事触らせて?」
「っ…」
着ていたニットの隙間から彼の少し冷たい手が入ってくる。
思わず体を竦ませると彼がクスリと笑った。
「ぁっ…、待って……」
「…待たない」
器用に外されるブラのホック。
胸の締め付けが無くなったと同時に、前に回ってきた彼の手がやわやわと膨らみを揉んでくる。
たったそれだけの事で甘い声を漏らしてしまった。
「…もう勃ってるな」
「んっ…、」
ぴんっと意地悪く胸の先端を指で弾いてくる彼。
そのままくりくりとソコを刺激される。
「ぁっ…ん、だめ…っ…」
「"気持ちイイ"…だろ?」
「っ…」
その言葉に素直に頷けずにいると再び唇を塞がれた。
ぬるりと入ってきた舌が口内を隈無く舐め回してくる。
その間も胸への愛撫は続けられ、私ははしたなくアソコを濡らしてしまった。
「…エロい顔」
「……、」
「…こっちは?」
今度はスカートの裾から入ってきた手が厭らしく太腿を撫でてくる。
すぐにアソコを触ってくれるかと思ったが、彼は焦らすように私の顔を眺めるだけだ。
「…早く触ってほしいって顔してる」
「っ…、意地悪……」
そう恨めしげに言えば、彼はまた笑って今度こそ私の秘部に触れてきた。
もう恥ずかしいくらいに濡れてしまっているソコ。
私をこんな体にしたのは、他でもない"2人の恋人"だ。
「…まだまだこれからだってのに…もうとろとろだな」
「…リアンくんのせいでしょ」
「ふ……だったら俺が責任取ってやるよ」
「ぁっ…」
下着の上からソコをなぞっていた指が私の中に入ってくる。
焦らされていた事もあり、私は無意識に彼の指を締め付けてしまった。
「すげー締め付け…指折れそう」
「っ…」
「なぁ…自分でスカート捲って?」
「…え……?」
「見えねーから指上手く動かせない」
「……、」
絶対ウソだ…
いつも器用に何でもするくせに…
「ほら…早くしねーとやめるぞ」
「だって…、そんな事…」
「…いいの?指抜いても」
「………」
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