第21章 聖なる夜に

「桜子さんの好きなとこ…っ…いっぱいしてあげますね」

「え…？…ぁっ、ぁっ…ソコだめ…っ…」

彼女のイイ所は全て知り尽くしていると俺にアピールしたいのか、ソコを攻め始める皐月。
それまで以上に彼女も切羽詰まった声を出し始めた。

(…そんなん俺だって知ってるっつーの)

心の中でそう悪態をつきながら２人を見守る。
ぐちゃぐちゃに乱れた彼女のサンタクロース姿が妙にエロかった。


「んっ…ぁっ、皐月くん…っ……私もぅっ…」

「はぁっ…、俺もです…っ…」

どうやら２人とも限界が近いらしい。
皐月が彼女の両脚を抱えその唇を塞ぐ。
彼女もそのキスに応えながらヤツの首に両腕を回した。
最早この普通じゃない状況にも慣れたのだろうか。
それともそれだけ皐月とのセックスが気持ちイイのか……そう思うと胸がチリチリと焼けるように熱くなる。

それから程なくして２人がイった。
それでも皐月が彼女を離そうとしないので「早く退け」と催促する。


「…少しくらい余韻に浸らせて下さいよ」

「うるせぇ…こっちはもうとっくに限界超えてんだよ」

ぶつぶつ文句を言う皐月を無視して、俺はまだ横になっている彼女の体を抱き起こした…










＊side 皐月＊


「…リアンくん…ちょっと待って……私…」

まだ息を乱している桜子さん。
リアンさんはソファーに腰を下ろし、その膝の上に彼女を座らせた。


「…ちょっとだけなら待ってやる」

「んっ…、」

そう言いつつもやはり我慢出来ないのか、彼はその間にも桜子さんのお尻を撫でながら唇を貪る。
ちらりと見えた彼女のＴバック…すごくエッチだ。
普段そういう下着を穿いていないだけに余計興奮してしまった。


「なぁ…もう入れさせて？我慢出来ねぇ…」

「……、」

甘えるようにそう言うリアンさん。
いつも俺に対しては冷たい態度の彼だが、桜子さんの前ではそんな一面も見せるのかと少しだけ驚く。
彼女は戸惑いながらも腰を上げ、自分の秘所へ彼のモノをあてがった。


「んっ…」

少しずつ腰を下ろしていく桜子さんが甘い声を漏らす。
彼女がこれから俺以外の人に抱かれるのかと思うと複雑な気分になった。



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