第21章 聖なる夜に
私の理性を壊していく2人の甘い言葉と吐息。
リアンくんは私の右耳を厭らしくしゃぶったり甘噛みしたり…
対して皐月くんは左耳の穴の奥まで舌を入れてきて…
「アンタの弱いとこ…両方同時に舐められてどんな気分?」
「っ…、そんなのわかんなっ……」
「ふっ…気持ちイイくせに……さっきから脚モジモジさせてるみたいだけど?」
「ぁっ…」
再び太腿を撫でられる。
やんわり抵抗するようその手に触れれば、逆にぎゅっと握られてしまった。
「桜子さん…そんな意地悪な事言う人は放っておいて、俺とキスしましょう?」
「…皐月くっ……、」
顎を優しく掴まれたかと思えば、皐月くんの方へ顔を向かされ唇を奪われる。
ぬるりと入ってきた舌が私のものに厭らしく絡みついてきた。
「チッ、抜け駆けかよ…。だったら俺はこっち」
「んっ…」
私の首筋を舐めながら、ワンピースのボタンを外してくるリアンくん。
それを中途半端に脱がせ、今度はブラの上から胸を揉んでくる。
「…ずいぶんエロい格好のサンタだな」
「ぁっ…」
耳元でそう囁かれながら、プチッとブラのホックを外された。
当然2人の前には両胸が晒されて…
「桜子さん…今日は一段と綺麗です」
「っ…」
「俺…イイ事思いついた」
「…?」
そう呟いたリアンくんが、テーブルの上に置いてあったホール型のショートケーキに手を伸ばす。
そして生クリームの部分を指で掬うと、それを私の胸の先端に塗ってきた。
「ゃっ…」
ひんやりとした感覚に肩を竦ませる。
そんな私の様子を見て笑った後、彼はクリームの付いた乳首をぺろぺろと舐めてきた。
「ぁっ、んんっ……」
「狡いですよ、リアンさん」
「悔しかったらお前もやればいいだろ」
「………」
リアンくんの挑発に乗ったのか、皐月くんも反対側の胸に同じ事をしてくる。
そして上目遣いで私の表情を窺いながら、同じように舌でクリームを舐め取った。
「桜子さんのココ…甘くてすごく美味しいです」
「っ…」
「ほら…アンタも味わえよ」
「んっ…、」
生クリームの付いたリアンくんの指を咥えさせられる。
口内に広がる甘いそれは、まるで私の興奮を煽る媚薬のようだ。
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