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*トライアングル*【R18】

第21章 聖なる夜に





そして皐月くんには深いネイビーのマフラー。
これからもっと寒くなるだろうし、比較的いつも薄着な彼が風邪を引かないか心配…というのもある。


「…サンキュ」

「桜子さん…ありがとうございます」

「…どういたしまして」

良かった…2人とも喜んでくれたみたい。
ホッとひと安心していると、彼らも私にプレゼントがあると言ってきた。


「うわ……綺麗…」

リアンくんからのプレゼントはネックレス。
そのペンダントトップに付いている石は恐らく…いや、間違いなくダイヤモンドだろう。

(い、いいのかな…こんなに高価な物……)

けれどここで受け取れないと言うのは却ってリアンくんに失礼だ。


「ほら…つけてやるよ」

「……、」

そう言って私の背後に回った彼が、器用にネックレスをつけてくれる。
鎖骨の辺りでキラキラと輝くダイヤモンド。
私には少し分不相応な気がしたが、こんな素敵なアクセサリーが似合うような女性にならなきゃとも思った。


「リアンくん…ありがとう」

「…ああ」

「じゃあ今度は俺のも開けてみて下さい」

そう促され、次に開けたのは皐月くんからのプレゼント。
中から出てきたのはバングルタイプのブレスレットで、所々スワロフスキーが散りばめられている。
シンプルなデザインなので、普段着ている洋服にも合わせやすそうだ。


「皐月くんもありがとう…すっごく可愛い」

「良かった…。じゃあ俺もつけてあげますね」

そう言って私の手を取った彼は、早速ブレスレットを手首に嵌めてくれた。
そんな皐月くんの様子を見ていたリアンくんがひと言。


「…なんかお前が持ってると手錠にしか見えねーんだけど」

「ちょ…リアンくん!?」

「リアンさんこそ…桜子さんに首輪でもつけたつもりですか?」

「…さ、皐月くん……?」

2人の間に火花のようなものが散って見える。
さっきまでの和やかな雰囲気は一体どこへ…


「首輪ねぇ…。確かに…この人すぐどっか行っちまいそうだし、俺のモンだって首輪つけとくのも悪くねーかもな」

「…は!?」

「俺はどちらかと言うと…桜子さんに手錠掛けられたい方ですけどね」

「掛けないから!」

一体どうしちゃったの、この2人!
まだ酔っ払う程飲んでないと思うんですけど…!



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