第19章 温泉旅行
*side リアン*
「そんなに腰揺らして…もう我慢出来ないって感じだな」
「っ…」
そう囁けば、目元は見えないが羞恥に表情を歪ませているその様子が窺える。
俺は一旦体を起こし、彼女の下着を脚から抜き取った。
そしてその両脚を大きく開かせる。
「ゃっ…」
目の前には、厭らしくひくついている彼女の秘部。
迷う事なくそこへ顔を近付け舌を伸ばした。
「んっ…!」
その瞬間、彼女の体がびくりと跳ねる。
視界が奪われているせいか、いつも以上に感度も増しているらしい。
舌で丁寧に愛撫しながら指を挿入させると、彼女は悲鳴にも似た可愛い声を上げた。
「だめ…っ、リアンくん…っ…」
「…なんで?ココ…こんなに気持ち良さそうに涎垂らしてんのに?」
そう意地悪く言って、次々と溢れてくる愛液を啜ってやる。
弱々しく俺の髪を掴んでくる彼女を無視し、弱い所ばかりを攻めた。
「んぁ…っ…、リアンくんっ…、ホントにダメだってば…っ!」
「…イきたきゃイっていいよ」
「ちがっ…、出ちゃう…っ…」
「…?」
一体何が違うのだろう?
いつもと違う反応を見せる彼女だが、俺はイってほしいという気持ちもありそのまま愛撫を続ける。
指では中のイイ所を…舌では敏感な芽を刺激して…
すると次の瞬間…
「あぁっ…!」
「…っと」
びくんと体をしならせた彼女。
それと同時に生温かいものが俺の頬に掛かる。
…どうやら彼女は潮を噴いたらしい。
俺は純粋に嬉しかった…彼女が自分の前でこんなにも乱れてくれた事が。
けれど…
「…ひっ…く……、ぅ…」
「…!」
彼女は小さく嗚咽を漏らしている。
予想外の反応に慌て、俺はその目元を覆っていた帯を手早く外した。
「お、おい…何泣いてんだよ」
「っ…、だめって言ったのに……」
「…?どっか痛かった?」
その質問に彼女はふるふると首を横に振る。
じゃあ一体何だというのだ…
「泣くなって…急にどうした…?」
「…っく……だって、私…おもらししちゃっ…」
「………」
そこまで言って彼女はその顔を両手で覆った。
どうやら勘違いしているらしい…自分が漏らしてしまったと。
泣いている理由が解り、ホッとしたと同時に愛しさが込み上げてくる。
俺はまだ嗚咽を漏らしている彼女をぎゅっと抱き締めた。
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