第19章 温泉旅行
*side リアン*
思った事を口にすると、案の定彼女は頬を赤く染めた。
一体いつになったら俺とのやり取りに慣れるのか……まぁそこも可愛くて好きなのだが。
「なぁ…一緒に風呂入らねぇ?」
ソファーでイチャつくのもいいが、せっかく温泉に来たのだからいつもとは違う過ごし方をしたい。
彼女は「まだ夕方前だよ?」と返してきたが、大方恥ずかしくてそんな言い訳をしているだけだろう。
「いいだろ別に、何回入ったって」
「…ホントに一緒に入るの?」
「…当たり前」
「きゃっ…」
膝の上に乗っていた彼女をそのまま抱き上げ風呂場へ向かう。
彼女は俺の腕の中で弱々しく抵抗していたが無視してやった。
「ほら…服脱がしてやる」
「じ、自分で出来るから!」
そして今度は脱衣所での攻防。
もう何度も体を重ねているというのに、今だ俺に裸を見られるのが恥ずかしいらしい。
そんな風に拒まれると逆に苛めてやりたくなる。
「じゃあアンタが自分で脱ぐとこ見ててやるよ」
「っ…、見なくていいの!」
「やだ。俺に脱がせてもらうか、脱ぐところを俺に見てもらうかどっちか選んで」
そう言って彼女を壁際に追い込んだ。
恨めしそうにこちらを見上げてくるがちっとも恐くない。
「ちょっ…、」
「大人しくしてろ」
我慢出来ず彼女のブラウスに手を伸ばし、ひとつずつボタンを外していく。
彼女も諦めたのかようやく大人しくなった。
「へぇ……この下着初めて見るな」
全てのボタンを外し前を開くと、目の前に淡いピンク色のブラが現れる。
上品な白色のレースがあしらわれ、谷間の辺りには小さなリボンが付いているそれ。
「…俺に見せる為?」
「……、」
恥ずかしそうに俯く彼女は質問に答えてくれなかったが、その表情を見れば一目瞭然だ。
「だったら、よーく見せてもらわねーとな」
「ぁっ…」
そのふくよかな胸に顔を寄せ、チュッと軽く口付ける。
たったそれだけの行為にもいちいち反応する彼女が可愛くて。
「んっ…、リアンくん…っ…」
両胸に短いキスを繰り返しながら、今度は彼女のスカートを脱がせそれを床に落とした。
「…今度はアンタが俺の服脱がせて?」
「……、」
そう耳元で囁けば、彼女は怖ず怖ずと俺のシャツに手を伸ばしてくる。
もう抵抗する気は無いようだ。
.