第16章 ゲームとお仕置き
「…とりあえずキスマークは付けられてないみてーだけど」
「あ、当たり前でしょ!」
抵抗する私を今度は背後から押さえ付け、背中にチュッチュッとキスの雨を降らせてくるリアンくん。
その度に体がぴくりと小さく跳ねる。
「っ…」
プチッと外されたブラのホック。
背中から回ってきた彼の手がやわやわと胸を揉んできた。
「…後ろからってのもたまにはいいな」
「っ、ばか!」
「まだそんな憎まれ口叩く余裕あんの?」
「ゃっ…」
つうっと背中に舌を這わせながら胸の先端を指先で弾いてくる彼。
もう片方の手は私のお尻の方から割れ目を撫でてくる。
「だ、め…っ」
「…強引にされても濡れるんだ?」
「っ…」
彼の言う通り、じわりと湿り気を帯びてくる私のアソコ。
下着を隔てて何度も往復する指がもどかしい。
「…直接触ってほしい?」
「……、」
耳元で囁いてくる彼に小さく頷く。
けれど彼は「…まだダメ」と言って私を焦らしてきた。
「…アンタをただ気持ち良くさせたんじゃお仕置きにならないからな」
「っ…」
「まぁ…アンタが可愛くお強請りするなら考えてやってもいいけど?」
「……、」
顔は見えないが、彼はきっと今物凄く意地悪そうな顔で笑っているに違いない。
私は解放された体をゆっくり反転させ、彼と向かい合ってその顔を見上げた。
「…お、お願い……」
「…何?」
「……、触って…?」
「…どこを?」
「っ…」
勇気を出してお願いしてみたつもりだったが、それでも彼が触ってくれる気配は無い。
私は躊躇いながらも彼の右手を掴み、その手を自分の秘部へ怖ず怖ずと導く。
「…ココ……触ってほし…、」
恥ずかしくてそう告げるのがやっとだった。
けれど彼はようやくその気になってくれたのか、下着の隙間から手を差し込んでくる。
「ぁっ…!」
「…そんなに触ってほしかったんだ?」
ずぷりと中へ入ってきた彼の指。
厭らしい音を立てながら何度も私の中を擦る。
「…好き?俺の指」
「んっ…、好き……」
「…じゃあ自分で動かしてみてよ」
「…え……?」
一瞬その言葉の意味が解らなかった。
彼は自分の手を私に握らせると、耳元で信じられない事を囁いてくる。
「俺の指使って…自分でオナニーして?」
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