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*トライアングル*【R18】

第16章 ゲームとお仕置き





(とりあえずリアンくんに電話はしておいた方がいいよね…)

アパートに着き、部屋までの階段を憂鬱な気分で上る。
すると部屋の前に人影がある事に気付いた。


「…リ……リアンくん…?」

「…!」

そこにいたのはやはり彼で。
私の声に反応した彼は、勢い良くこちらへ近付いてきた。


「兄貴に何された!?」

「いたっ…」

力強く肩を掴まれ思わず後退りする。
私は一旦彼を落ち着かせてから部屋の中へ入るよう促した。


「きゃっ…」

玄関のドアを閉めて振り返った瞬間、ぎゅっと私を抱き締めてくる彼。
こんなに心配を掛けていたのかと思うと、余計に罪悪感が募る。


「…リアンくん……ごめん」

「っ…、まさか兄貴に……」

「ち、違うよ!リアンくんが心配してるような事は何も無いから!…ただ…リアンくんに黙って彼と会った事は謝っておきたくて…。本当にごめんなさい」

「………」

私がそこまで言うと、彼は体の力を抜いて私の額に自分の額を触れ合わせてきた。


「…マジで反省してる?俺…死ぬ程心配したんだけど」

「うん…ごめん……リアンくん、怒ってるよね…?」

「ハァ……ちょっとだけな」

「…え……?」

意外だった…もっと怒られるかと思ってたのに…


「兄貴にはすげーキレてるけど…。アンタが兄貴の誘いを受けた理由は解ってるから」

「……、」

「けど…なんですぐ俺に言わなかった?」

「だって…リアンくんに話したら絶対止められると思って…。そしたら私たちの関係もお父さんにバラされて…もう会えなくなるかもって…」

「…バカ」

その言葉とは裏腹に、彼は触れるだけの優しいキスをしてくる。


「…親父にバレたらそん時はそん時だ。反対されたって俺はアンタを諦めるつもりは無い」

「リアンくん…」

「もしまた兄貴が何か言ってきたら、必ず俺に相談して……いい?」

「うん…」

私が頷くのを確認すると、彼が突然私の体を抱き上げてきた。


「っ…、リアンくん?」

「それはそうと…俺を心配させた罰は受けてもらわねーとな」

「え……」

「それに…ホントに兄貴に何もされてないか確認しねーと」

「っ…」

そう言った彼は部屋の奥へ進み、私の体をベッドに下ろす。
そして抵抗する隙も与えないまま、唇を重ねてきた。



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