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【黒子のバスケ】星降る夜に

第6章 天文部


この様子を見るに焦ってた部分もあるんだろう。
ちゃらんぽらんだけどやることはやる。
案外真面目な部分が多いから。

「んじゃ今度呼び付けるから2人で来てね。採寸しちゃうから。
んまぁ春香の場合胸成長してっかもだからマメにちょっと落ち着こうその手のカップのお茶は飲み物だよ」
「セクハラ発言はやめなさい」

これが男だったら机に置いてあるスマホに紅茶をかけてた。
そのまま手に持ったカップを机に置いてパウンドケーキを今度は頬張る。甘いものは偉大だ。

「どのデザインも素敵だね」
「そりゃどーも。参考までにどれがいいと思った?」
「うーん…春香は何でも似合うけど……真っ白もいいだろうけど色味があってもいいと思う」
「まぁそりゃアタシの春香だもん何でも似合うよ」

お前のじゃない。そう口を挟むとめんどくさいんで心の中だけにしておく。
辰也と飛鳥が二人で話を始めてしまったので私は大人しく鞄から本を出して読むことにした。
元々今日だって読書する気でここにきている。

「春香、飛鳥ちゃんそろそろ帰るね~ん」
「あらそう。ケーキ美味しかったわ。鍵は返してきて」
「はーいよ。んじゃね」

飛鳥に手を振って顔を上げるとどこか上機嫌な辰也が居た。

「どうしたの?」
「ん?いや…、やっぱり何でもない」
「そう」

また本に顔を戻して続きを読み進める。
このまま行けば今日中に読み終わるだろう。
明日からはまた別の本を持ってこなくては。
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