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【黒子のバスケ】星降る夜に

第2章 大学1年 春


「学園長、話すの好きだよねー」

小声で後ろから声をかけてきたのは高校時代からの親友、伊波 飛鳥だった。

「全くよ…」

どうして学校という場所のトップの人間はこんなにも話すことがあるのだろうか。
そう思いながら私は小声で飛鳥との話に花を咲かせることとした。

「ねー、かっこいい人いた?」
「工業科なんだからモサいのばっかに決まってんでしょ。
っていうか私、興味ないし」

そもそも私はここにただ勉強をしにきただけだ。
大卒の資格を貰いに来ただけなんで男なんてどうでもいい。

「つれないねー。あのね、今年は絶対に豊作。
まずあの人。あいつあたし高校の頃から知ってる有名人だよ。バスケ上手なアメリカからの帰国子女」
「ふーん」
「それに向こうの眼鏡とデカい男、あと黒髪ストレートくんもバスケで有名。IHに出たぐらい強い。
奥の茶髪はサッカーで有名かな、あとその前の金髪は…」
「…ねぇ、まだかかる?」
「当たり前じゃん。他にもレベル高いよ。オネエがいる」
「いやいやいきなりレベル高すぎでしょ…つか濃い……」
「そう、今年はキャラ濃いイケメンが沢山ってこと!
はー、食べ甲斐ありそー」
「はいはい腐れビッチは黙っとけって」

これ以上頭のネジが緩い親友の相手をするのも面倒になってきたところで学園長の話は終わったようだ。
この後は各学科ごとに別れて各教科の説明や単位の話やら。
今日は顔合わせで本格的な授業は来週からという話になった。
午前で全てが終わったので午後から放課後となった。
私はまず真っ先に担任の元へ行き、質問をすることにした。

「部員0名の廃部寸前の部活ってありますか」
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