• テキストサイズ

【黒子のバスケ】星降る夜に

第5章 春休み


「そう言えば、えぇっと…飛鳥さん?は被服科だっけ」
「フルネームは伊波飛鳥。被服科の男食ってるつーか食い漁ってるビッチ女」
「本当になんで仲良いの?」
「ウマが合ったからとしか言えないわね」

彼女は鞄の中からお茶を出してそれを飲んだ。
春香さんの交友関係は正直バスケ部と伊波さんぐらいしか知らないし、事実彼女もそのぐらいしか仲のいい人はいないらしい。クラスメイトとは必要最低限しか口をきかないそうだ。

「飛鳥は高校の時にある意味私を助けてくれたそれこそ王子様よ。
中身はまぁ頭どころか股までユッルユルの女だけど、私は彼女のこと尊敬してる」

珍しく饒舌だと思った。
そのぐらい春香さんにとって伊波さんは大事な人らしい。

「差支えなければなんだけど…その、春香さんの話とか聞いていい?」
「別にいいけど…」

なんで?とでも言いたげな顔だ。
本当に分かりやすい。そこが彼女の良い所で可愛いところでもあると思うんだけど。

「で、何が聞きたいの?」
「中学の時の部活は?」
「誘われたからバスケ部のマネージャー。中2で辞めたけどね」
「なんで?」
「誘ってきた子がバスケ部に好きな男居たらしいんだけどどうやらその男は私を好きになったんですって。
まぁ誘ってきた子に散々言われ周りの関係ないやつらにも散々言われめんどくさいから逃げた」

どうやらその頃はまだ自分の容姿に自覚が無かったらしい。
中学の頃にはもう今ぐらい可愛かったんだろうな、なんて考えてしまう。
そりゃ今だって十分に可愛いけれど。

「高校は?」
「同じ。誘われたから始めたマネジだったけど案外楽しかったし自分から入った。
でもなんか似たようなこと多くて1年の夏で辞めたわ。
そのあとは色んな部活の手伝いって形でマネジやってたけど私のせいで信頼関係ぶっ壊れたとかいう部活増えてそれも辞めたわ」

正に彼女は魔性だったというわけだ。
よく働くし気も利くしあと何より見た目もいいし。
/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp