第9章 おまけな続き
「これ、うまいよな」
「うん、おいしいよね。うっかり自分に買うの忘れたから半分ください」
「どんなうっかりだよ」
二人から大きな溜め息をいただきました。
それから途中まで三人で帰りながら回し飲みしつつ、孤爪くんがいかに可愛かったかを力説したり聞き流されたり黒尾くんに膝かっくんしたりやっくんに頭撫でられたりした。
「じゃあね黒尾くん、汗臭いから早くお風呂入った方がいいよっぶな!」
「避けんじゃねーよ」
「避けるよ!黒尾くんのデコピンくらったら最低3日は赤みが消えないんだから自重しろ!あ、やっくんは嗅いでないからわかんないけど風邪ひかないようにね」
「ああ、さんきゅ」
「なに、この扱いの差?」
「「日頃の行い?」」
そうして二人と別れてからコンビニに寄って、ちょっとお高めだけどおいしくてお腹も膨れるタピオカミルクティーにするか…それとも安くてたくさん量を飲める紙パックのアイスティーにするか……10分以上かけて悩みに悩んだ。
だからね?
「ふと思ったんだが、ニャンニャンって男の方がモテたんじゃねーか?あの、にゃんサマっぷりといい」
「今でもモテてるけどな、主に変態相手に……黒尾とか」
「お前もだろ、ニャーちゃんにセクハラされなかったからって妬まないでくれます?やっくん」
「妬むか。お前の体なんて遊んでも楽しくないとか言われてたくせに」
「……聞いてたのかよ」
「聞こえたんだよ」
「変な気おこすなよ?」
「お前がな」
そんな会話とか知るわけないない。変な気?ナニソレおいしいの?ある意味おいしいなんだそりゃ。
あああタピオカミルクティーの値段で紙パックの飲み物2本買っても余裕でお釣りくる……よし、きみたちに決めた!
アイスティーGetだぜ!