第9章 おまけな続き
「ニャンニャンも黒尾にくっつきすぎだぞ。一応そんなでも同じ年の女なんだから、もっと警戒しろ」
「…その言葉を聞いてどう警戒しろと」
一応ってなに?
そんなでもってわたしの見た目ディスってますよね?一応じゃなくてはっきりと明確に同じ年の女なんですけど!?
突っ込みどころしかないよやっくん酷い。
わたしの身近にいる男共はなんでこんななんだ孤爪くんが恋しい、しくしく………孤爪くんもたまにボソッと毒吐くけどね。基本かわいいから気にしない許す。
「どうって……普通に警戒しろよ?」
なんだそのきょとん顔?かわいいか!ちくしょお。
「黒尾くん!」
どうやら復活したらしい黒尾くんに再び抱きつき、今度は鳩尾をさけて下腹めがけて頭をぐりぐり擦りつける。
「やっくんが無自覚に酷いんですけど!いったいどんな教育してんの繊細な乙女心を粉砕した慰謝料払えやこらああ!」
「ばっかニャンニャンそれすんなって言ってんだろ!ちょマジやばいから動くな止まれ本気で責任とらせるぞお前ぇえ!」
「自主規制!」
ドスッ!
背後から黒尾くんの体に再びやっくんの華麗なる蹴り技が決まった。その衝撃でわたしの鼻もつぶれた………いひゃい。
「……やっくんに傷物にされた」
これ以上わたしの小さな鼻が低くなったらどうしてくれるのさ……将来結婚できなかったらやっくん嫁にもらうからな?
ずきずき痛む鼻を押さえながら顔を見上げれば、やっくんの肌が耳まで赤く染まった。
「傷物って、変な言い方すんなよ!」
「やだなーやっくん変な想像したのえっち」
ニヤッと笑えば言葉にならない声を発して頭を沸騰させてしまった。
やっくんの純粋さ尊い。