第5章 10月16日ですけどなにか?(番外編)
正直、レアアイテムには心惹かれて欲しい気持ちでいっぱいなんだけど………まんまと策にはめられたようで、少し気分が悪い。
『い』
『る』
でも、特殊技を使ってみたい気持ちは強くて……ちょっとした抗議の意味を込め、文字をわけて伝える。
ニー
『わかった笑』
『今から送るね』
………笑ってるし。
なにがわかったんだろう………本当にわかったのかな……伝わったかな………まぁ、どっちでもいいか…笑ってくれたみたいだし。
そんな風に思えるのは今のところこの人くらいで、どうしてそう思うのかはわからないし、深く考えたこともないけど……もしかしたらおれが少しずつ大人に近づいている証かもしれないし、ニャンニャンさんが特殊な人間だからなのかもしれない。
『こんど』
『なんかつきあう』
『アイテムあつめとか』
答えは出ないけど、無理に出すことでもない。
ニー
『いいの?』
『いいよ』
『おれい』
ニー
『ありがとう!』
『こっちのせりふ』
ニー
『だね』
『孤爪くん』