第4章 WELCOME TO NEKOMA HIGHSCHOOL
つまりは、かわいいってことなんだけどね。
そんな孤爪くんの魅力を知らないなんてもったいない、人生の大半は損しているよ。まあでもいいか…
「…わたしだけのにゃんことか最高だよね」
「なに、猫王?」
ゲームの話かと思ったのか、孤爪くんの目がギラッと光る。ほんとゲーマーだなかわいい。
「うん、学校でちょっと猫王の話題になってね」
「……ふーん。そういえばニャンニャンさん、『にゃんサマ』のコスプレしてたね」
うん、今きみなんて言った?いきなりの爆弾投下に頭も体も凍りつく。口がうまく動かない。
「……な、なん、で、なん…」
「新入生歓迎会……見たらいけなかった…?」
新入生歓迎会だと!?見られた!孤爪くんに!にゃんサマ状態を!?あああ少し困ったようにこっち見てから目をそらす姿もかわいいジーザスクライスト!!頭の中はもうテロ騒ぎだ。
「え、なんで、え?」
「……ちょっと落ちついて」
落ちついてる、落ちついてるよ?なぜか冷や汗がとまらないだけで。よし、深呼吸をしよう。
ひっひっふー。