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【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】④忘れた頃に

第2章 ~夏~ 7月



「……っ!!」


頬に彼の体温を感じた瞬間、あの夢と目の前のリヴァイが重なった。



駄目だ……色っぽい……



一気に顔に登る熱を感じながら、何か言おうと口を開くが……何も言えない。


「リヴァイ、気軽に女性に触れては失礼だ」

「っえ!?いや、そんな事ありません。ご心配いただきありがとうございます!」


団長の一声で勢いよく一歩下がった。
『問題ない』と両手をブンブン振ってみせる。


「あぁ、そうだな……悪かった」

「謝らないでください!お気遣い頂き嬉しいです!」


バツの悪そうな兵士長と、申し訳なさそうな団長。2人共そんな顔をしないで欲しい。

この場で最も不謹慎なのは、何を隠そう私自身だ。


でも……こうもサラッと触れられると、ドキドキしてしまう。


「おいリヴァイ、やめてやれって。こいつは男に免疫ねぇんだ」

「師団長!?何言って……」

「先週はコイツ、若い憲兵に言い寄られててな。ガキみてぇに顔真赤にして……」

「なんで知ってるんですか!覗きですか!?」


たまたま見たと主張する上官に、エルは厳しい視線を向ける。


「……だからって、今言わなくてもいいじゃないですか」

「今言った方が、面白いだろう?」


そう言って、ナイルは客人に目を向けた。
エルヴィンは穏やかに笑い、リヴァイは怪訝な顔をしている。


「エルは魅力的だからね。その憲兵の気持ちが分かるよ」

「やめて下さい団長……褒めても紅茶しか出て来ませんよ」

「では、それを頂こうか」


エルヴィン団長と視線を合わせ、そして笑った。

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