第2章 【Forever mine〜after story〜】
二人でシャワーを浴びて。
向かい合って夕飯をとって。
ソファでのんびりしながら
ビール片手にテレビを観て。
忘れかけてた日常に
言葉にならない幸せを感じたりする。
「どうする? 結婚式。」
「……ひさくんは、どうしたい?」
「オレ、ファンの子の気持ちを考えたら…
出来れば目立つことはしたくない。
オレの幸せを願ってくれるのと
それを見たいかっていうのは…
また別の話だと思ってるから。」
「うん、私もそれがいいと思う。
そういう貴方だから…私は、好きなの。」
「ふふっ。うん、オレも…。
オレが大切に想ってるものを
一緒に大切に想ってくれる。
そういう恵麻だから…
だから、オレはお前じゃないとダメなんだ。」
おでこに、
キスを落とされて…。
「じゃあ…、海外で静かに挙げよ?
オレ達と、オレ達の家族だけで。」
「うん。」
「もしかしたらだけどさ、
お前の両親再婚だし、お前に遠慮して
仲良くするのを我慢してたくらいだから…
式、挙げてねぇんじゃねぇの?」
「…うん、そうだよ。
ひさくんの観察眼には、恐れ入ります…。」
「苦しゅうない、近ぅ寄れw
でも、ほんといいかも、それ。
今、恵麻ん家の親、30年越しの新婚
みたいな感じなんだからさ。笑」
「いやいや、ほんと、お恥ずかしい限りで…。」
「だからさ、サプライズで。
オレらの両親巻き込んで3組で挙げようよ!
よくない? これ!」
「うん…、すごくいいかも!」
やっぱり、
ひさくんはいつだって優しい……。
幸せすぎて…
泣けてくる―――。
「やっぱり、泣き虫だーw」
私の体に、
コアラのように抱きついて。
「…幸せに限界なんてないから。
だから、幸せを怖がらなくていいの。
たくさん、たくさん、、
幸せを感じ合って生きていこ?」
「うん……。」
「大丈夫。
きっと、オレ達なら出来るから…。ね?」
どんな言葉が、
キミを笑顔にするんだろう。
どんな願いが、
キミを幸せにするんだろう。
きっと、それを探す旅が人生で…。
オレ達にしか理解できなくても
オレ達だけが感じられる2人だけの幸せを
これからもずっと…、
探し続けていこう―――…。