第2章 【Forever mine〜after story〜】
半年なんて長いな…。
最初の方こそ、そう感じていたけれど
事務所に報告したり。
両家の実家に挨拶したり。
結納をしたり。と、
慌ただしく
意外と
あっという間に進んでいって……。
「そろそろ結婚報道、でるみたい。」
「そうなんだ…。
ねぇ、その内容って決めれるの?」
「決めれると思うけど…何で?」
「いや、その…
結婚報道のときに交際期間とか、
妊娠してるかどうかとかそういうのまで
併せて報道されること、あるじゃない?
でも、そういう具体的なことを想像できる情報は
ファンからしたら酷だな、と思って…。」
「うん。それは、そうだよね。
オレも優香ちゃんの報道、泣いたもんなぁ(涙)」
「………へぇ?」
「ごめん、うそうそ!笑
一番シンプルなやつにしてもらうから、安心して。」
*
「ただいまー。」
「お帰りなさい!」
「いい匂い…。
今日の飯、何?」
「今日はね、
ちょっぴり甘めのしょうが焼きだよ。」
「それ…オレ、好き。」
「うん、知ってる。笑」
玄関先で、
ぎゅーっと抱きしめられて……。
「これからは毎日、灯りの点いた家で
恵麻が飯作って、
待っててくれるんだよな…。」
「うん…!」
「オレ、今が一番幸せかも…。」
「……うん。」
「でも、これから先、
何度でも更新していこう? 一緒に…。
じゃあさ、その為にも……
ベッド行こっか!」
ふわりと、抱き抱えられて―――…。
「あ、待って!
ご飯、冷めちゃう…!」
「大丈夫、大丈夫!
ご飯はまた温めればいいんだから。
それより……、
オレの熱、冷まして…。」
いつもより、少しだけ、
強引に抱かれて。
彼の腕枕で
荒くなった息を整えながら
幸せを感じていると……
「ねぇ……どっちがほしい? こども。」
「う〜ん、どっちも、かな!」
「欲張るねぇ!!笑
でも……オレもっ♡」
チュッと軽く、
口付けられて。
「でも、女のコなら
お前に似ててほしいなぁ、オレ。」
「……どこのバカップルよ。笑」
「じゃあ、お前は?
男のコだったらどっちに似ててほしいんだよ。」
自信ありげな、
表情で聞かれて―――…。
「……ひさくん。」
「な? 立派なバカップルだろw」