第2章 【Forever mine〜after story〜】
「そういうヤツより…
オレからしたらずっと、魅力的だよ?
その姿でオレに逢うために
仕事頑張ってくれてたのかと思うと
すっげぇ、興奮する…。」
「んっ…あ、でも、待って。
ちゃんと、脱がせてね?
これ、明日着るやつなの。」
「ふぅん? それ聞いてさ、
オレがちゃんと脱がせると思ってるほど…
わかってないわけじゃないでしょ?
オレのコト…。」
*
「ひさくんは
いつまでこっちに居られるの?」
「明日の午前中に一旦、帰るから…
その前に勤務表、ちょうだい?
あ、ていうか…連絡先聞いとかないと!」
「うん、そうだね。」
「……あれ? なんか、結構
一緒に過ごしてる気がするけど…
1日しか休んでないの?」
「あ、それね、見方がちょっと難しいけど…
深夜は朝の9時頃に仕事終わるのよね。
で、1日休みの次の日に準夜で入れば
54時間くらい自由な時間作れるの。」
「へぇ。いいね、それ。」
「うん。だから…
結構逢いに行けると思う。」
「嬉しい…。」
「あ、でも、もしかして
こっちで逢った方が…都合いい?」
「ん? もう、あんま気にしなくていいよ?
恵麻は、彼女じゃなくなるんだから。」
「でも…、せっかく今まで頑張ってきたから。
ここにきて
ひさくんに迷惑かけることだけは
したくないっていうか…。
なんか、それは…
8年間の私たちの想いを
無下にしてしまう気が、して…。」
そう、言葉をこぼした
私の手をとって…
「……ふふっ。
そういう風に思ってくれる恵麻だから…
だから、きっとオレは
恵麻じゃないと、ダメなんだ。。
…オレね、ファンの子も、勿論大切なの。
それは、きっとずっと、変わらない。
ファンの子が居てくれてるから、
今のオレがいるし。
感謝なんて言葉じゃ足りいくらい感謝してる。
自惚れかもしれないけど…
オレのファンの子は
オレの幸せ、願ってくれる気がするんだ。
だけど、もし万が一、、
恵麻が傷つけられるようなことがあれば
オレは全力で戦って、お前を守るよ。
恵麻が、
オレを守るために覚悟を決めて
付き合ってくれてたみたいに。
今度はオレが、
覚悟を決めて迎えに来たんだ。
だからもっと、甘えていいんだよ?」