第2章 【Forever mine〜after story〜】
「でも、ほら、トカゲっぽい顔っていったら
目が黒目がちでまぁるいっていうか…
加藤さんみたいな顔じゃない?」
「……また、シゲ?」
突然、
唇を奪われて。
「ごめん。オレ…、他のオトコの話
笑って聴いてあげられるほどの余裕、
まだ、ない……。」
そうやって、
欲望がわいて出る度に
肌を重ねるから。
彼の欲が果てきっていて、
最後彼がイケないまま
終わることも少なくなかったけれど。
「……愛してるよ、恵麻。
愛してるっていう言葉じゃ
足りないくらいに…
何度抱いても、
抱き足りない……。」
貴方が
私を愛してから…
自分が自分にとって
どれほど価値あるものになっただろう。
私の愛も…
貴方にとって
どうか、
そうでありますように……。
そのありったけの想いを込めて
愛の言葉とキスを―――。
*
「ねぇ、恵麻。
そういえば、ナース服って、どんなの?」
何度目かの行為のあと、
彼がそう…訊ねてきて。
「普通の、だよ。」
「ねぇ、着てみてよ。」
「え…やだよ。笑
別に可愛くないし……。」
「わかってないなぁ。
そこはさ、可愛いとか可愛くないとかは
二の次なわけよ。
わかる?
オレの前ではこんな風に乱れてるお前が…
その姿を想像できないくらい
真面目な仮面被ってるお前に興奮するわけ。
オレしか知らない…
オレだけのお前をちらつかせながら、さ。
お前だってそうだったんじゃねぇの?
コンサート観て、
お前しか知らないオレがちらついて…
興奮してたんじゃ、ねぇの?」
この、質問は…
反則だと思う……。
「ふふっ……図星だw
じゃあ、着替えてきてよ。
お前だけ、その興奮味わって、
オレにはお預けってのは…
フェアじゃない気がしない?」
これを論破できるモノを
持ち合わせていなかった私は
彼に従うしかなくて―――。
*
「……え、ナース服って、パンツなの?」
「だから、可愛くなんかないって言ったでしょ。笑
ワンピース型は動きにくいから…
今は殆どセパレートのパンツだよ。
オトコの夢、壊しちゃったんならごめんね?w」
「一般的なオトコの夢は置いといて。
オレは……むしろ逆。」