第2章 【Forever mine〜after story〜】
「あの…ね? ひさくんの気持ちも、わかる。
でも、もう少し…
8年前の私たちの気持ちを
思い出してくれたら嬉しいな。
あれから、誰とも付き合わずに
お互いに想い続けてきたんだから……。
今更何かあるわけない、でしょ?
不安な気持ちはわかるし、
そういう気持ちを持つことまでは
誰にも止めることはできないけど…。」
恵麻は少し言いにくかったのか
視線を落として、オレの手の節を触りながら
そう伝えてきた。
こんなことを言わせてしまうなんて…。
「ほんと…だせぇな、オレ…。
今まで、我慢できてたのに。
お前の幸せだって、
願えてたのに…。
お前を抱いて、
温もりを感じたら
たがが外れたように
貪欲になって
わがままに…なって。
こんなんじゃ、
シゲにも怒られるな。。苦笑」
「え、なんで急に加藤さん…?w」
「ここに来る前に言われたの。
幸せになれって言った
8年前の自分の言葉に責任持てって。」
「……責任か。
加藤さんらしい気がする。」
「なになに…w
シゲのこと、詳しくなったの?w」
「いやいや。笑
メンバーさんの前でそんなこと…
口が裂けても、
言えませんけども。笑」
「笑。ねぇ、でもさ、
シゲってやっぱ、お前と似てんだろ?w」
「いやいや! 恐れ多すぎます…!」
「オレからしたら
すっげぇ似てるとこあんだけどさ、
シゲはシゲで、お前はお前で。
やっぱ、全然。
全然…違ったんだよなぁ……。」
「当たり前でしょ。笑」
「オレ、あの日以降ね、
結構シゲん家に泊まりに行ってたの。
酒に付き合ってもらったりさ…。
1回ひょっとしてって思ってハグしてみたけど、
やっぱ、全然…
違ったんだよなぁ。笑」
「そんなことまで付き合わせたの、
申し訳無さすぎる…苦笑
でも、ひょっとしなくて良かったよ。笑
それはそれで…は複雑すぎるw」
「笑。そういえばさっき責任って言葉で
シゲらしいって言ってたけど…
お前って、責任っていう言葉に
どういうイメージ持ってんの?」
「うーん……男性的な、愛かな。
責任感が強くなければ
軽薄な印象を受けるし
責任感が強ければ
硬派な印象を受けるよ。
私はね。」
「やべっ。オレらん中に
最大のライバルがいるとすれば…
やっぱ、シゲだわ。笑」