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【報道系】夢小説

第2章 【Forever mine〜after story〜】






冗談混じりに
手をコートの中に滑り込ませると…


かつて、触ったことのある布の感触で。


「……ごめん。
ちょっと寒いけど…いい?」


ひと言、私に断って
丁寧にコートのボタンを外していく彼。


「これ……。まだ持ってくれてたの?」


「持ってるに決まってるじゃない。笑
むしろ、飾ってたんだよ、ずっと…。」


それはかつて、
彼が私のアイシャドウに合わせて
プレゼントしてくれたドレスで。


「……ねぇ、ちゃんと。
こっち…見て?」


「恥ずかしいから、やだ…。」


「……お願い。」


「どうせ、
オレより化粧下手だとか茶化す…んっ」













8年越しのキスは……、



外気で冷えた唇が、



冷たくて。













冷えきった唇と、



押し込んできた気持ちを溶かして……













離れていた時間まで



溶け合わせてしまうほど














熱くて。



熱くて……













甘かった―――。


















「淋しい思いさせてごめん……。

もう二度と…、離さない。」


















私たちは



息の仕方も忘れるくらい、














お互いの吐息を



求め合った―――……。



















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