第1章 【Forever mine:増田貴久】
加藤「コーヒー、入ったよ。」
ガチャン。
加藤「あ、わりぃ。」
増田「ふふっ。」
ヤバい……。
増田さんが何考えてるか
手に取るようにわかってツラい。。
増田「ありがと。
んー、沁みるなぁ。
でも、アイツのコーヒーのが旨いけどねー。」
加藤「そりゃ、すいませんでしたねー。
あぁ、でも確かに旨かったな。」
増田「え……シゲも飲んだの?」
加藤「飲んだけど、?」
増田「何それ!!
シゲ、信じらんねー!
吐けっ! 吐けよーー!!」
そう言いながら
肩を掴んで前後に大きく揺らしてきて。
加藤「ちょっ、待てって!!
溢れる溢れる!!
もう、何やってんだよ!w
まっすーのが信じらんねぇわ!ww」
増田「笑。やっぱ、今日……
シゲん家に来てよかった…。」
加藤「……そ?
そりゃ何よりですよ。」
*
ガチャ。
加藤「……おぅ。おはよ。
どう? ちょっとは寝れた?」
増田「よく、わかんないけど、
とりあえず身体は休めた……かな。」
加藤「ん、まぁ…。
そんなもんだよな。
仕方ねぇよ。」
増田「シゲもさぁ…、
別れたくないのに
別れたこと……ある?」
加藤「さぁ…。どうだったかな。
……忘れたよ。笑」
増田「……オレもそうやって
いつか笑える日、来んのかな…。」
加藤「もう……ほら、泣くなよ。
そろそろ時間だろ?」
増田「じゃあ、終わったら
シゲん家に帰ってくるからね?」
加藤「しょーがねぇ。泊めてやらーw」
増田「ふふっ。嬉しいくせに。
シゲは素直じゃないなー。
じゃ、行ってきます。」
加藤「おう。」
パソコンを操作しながら
片手を上げるシゲに見送られて
マネージャーの迎えの車に
重い足取りで向かった。