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【報道系】夢小説

第1章 【Forever mine:増田貴久】




……?
電話してる?


ガチャ。
頃合いを見計らってドアを開ける。


「あ、やっと来た!
ここおいで♡」


ソファに腰かけてる彼の膝を
ポンポンと叩いて誘われて。


言われたとおり近づくと、
座るスペースを空けてくれる彼。


「髪、乾かしてあげる。」

「ありがと。」

「恵麻ちゃんさ、
オレが居ないときも
ちゃんと、髪乾かしてる?笑」

「うん。乾かしてるよ。何で?」

「恵麻ちゃん雑だからさ、
風邪ひかないか心配なんだよw」

「笑。確かに雑だけど、大丈夫!
健康だけが取り柄だから!笑」

「ふふっ。とにかく!
ちゃんと乾かしてね?」

「はい。」

「それからさ、
オレが居ないときは特に戸締まり注意してよ?」

「うん、わかった。
気を付けるね。」

「それから…

オレが居ないときは
インターホン、絶対に出ないでね?」

「…え? 宅配便とかでも??」

「宅配便でもだよ!
なりすましとかだったら…、どうするわけ?」

「……うん、わかった。
わかったけど…心配しすぎだよ。笑

私、確かに雑だけど、
子どもじゃないんだから…。」

「むしろ大人だから、
心配してんだろ?!

恵麻が大人ってことは、
相手も大人の対応するってことじゃん。
ホントにわかんないわけ?

雑な人ってホント、
危機管理能力低くて呆れる……。」

「ひさくん、どうしたの?
何か……あったの?」

「別に……何もないよ。」


そんな……わけないじゃん。
ホント、嘘がつけないんだから…。








「ごめん、
嘘……ついた。」

「……うん。」

「でも、ごめん。
まだ……何も聞かないで。

恵麻のことは
絶対オレが守るから。

今はただ、
こうしてて……。」


後ろから優しく、
抱き締められて。


「さっきも言ったけど、
オレが居ないとき
誰か来ても絶対に出ないでほしいんだ…。

メンバーはオレの家知らないから
来るハズないとは思うけど……

お願い、恵麻。
それだけは約束して…。」

「うん、わかった。約束する。

だけど、ひさくんも約束してほしいの。
一人で、抱え込まないで…?」

「……うん、約束。」


私たちは
指切り代わりに


そっと、
触れるだけの
キスを交わした―――…。


 



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