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【報道系】夢小説

第5章 【It's you:加藤成亮】






「どんなに辛いことがあったとしても…
過去は変えられない。

だけど、未来が変われば
辛かった過去を受け入れることが
できることも…あると思う。

恵麻……? 

あのね、キミは、、
15年前から僕の大切な人…です。

お願いだから、
“こんな自分”なんて……

僕の好きな人のこと、
そんなふうに言わないで。

もっと、自分を大切にしてよ。
お願いだから――…。」


恵麻は俯いてしまっていて
俺の言葉にどう思ってるのかは
わからなかったけれど…。

 
「とりあえず、
俺から今日できる話はこれだけ。

次に逢うときは…
キミに後ろめたい想いは
させないですむようにしておくから…。」

「……それはダメ。
ゲームセンターで見かけたってことは
…居るんでしょ? 子どもさん。」

「……居る、けど。。」

「加藤くん、しっかりしてよ…。
私はもう大人だし、
一人でも生きていけるんだから。笑

だけど、その子の父親は、
貴方しかいないでしょ…?」

「だけど…、2週間前に見かけたときから
キミをほっとけなくて。。」


頭に、優しく…
手を添えられて―――。


「恵麻…独りで生きていけるなんて
嘘、つくなよ…。」

「嘘じゃ、ないよ…。」

「傷だらけな自分のこと
見て見ぬふりしてるだろ…? 今も。

もう独りで…頑張りすぎなくていいから。」

「……優しく…しないで。」

「もう……強がるな。」


涙を隠すように
抱きしめられて―――。


「ワガママなのはわかってる。
だけど、……今でも、後悔してるんだ…。

あのとき、どうしても恵麻に
指輪をプレゼントしたくて
キミとの時間より
バイトの時間を優先したこと。

あのとき…、
キミの心の奥の気持ちに気付けなかったこと。

つまらないプライドが邪魔をして、
キミを追いかけることができなかったこと…。

10年前に再開したときに
幸せだっていうキミの言葉を鵜呑みにして
そのままキミを帰してしまったこと…。」

「……加藤くんらしくないね。。
そんな、たられば考えるなんて…。」

「俺のこと…なんだと思ってるのよ。苦笑」

「いつでも冷静で、正しくて…。
その正しさがときとして…残酷なヒト。」

「……そう?
なら…、今の俺は正反対だね。苦笑」














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