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【報道系】夢小説

第5章 【It's you:加藤成亮】






「お父さん!もう1回!!」

「お前は…本当に負けず嫌いだな…笑」

「……負けるのが好きな人なんているの?」

「……あぁ、そうだよな。
お前は、いい男になるよ。きっと。」

「お前は…って、なに?
お父さんはいい男じゃないの?」

「俺は…、
いい男なんかじゃ、ないよ。」

「ふぅん?じゃぁ、頑張ればいいのに。
へんなの!」

「……。」


子供は、
痛いトコを突いてくる。。


しがらみだらけの大人とは違って、


本当に大切なものだけを大切にして、


本当に欲しいものだけをねだって、


本当にやりたいことだけを考えて行動する。


だから、
失礼なことだってするし、
道に外れたことだってやりかねなくて。


だけど、
だからこそ、、
脅威で―――。


「……なぁ、祐也。
もし、お前の好きなお菓子が2つあるとして。

どっちか1個全部貰うのと…
半分ずつ、どっちも貰えるの
どっちがいい…?」

「うーーん、、1個全部!!」

「……なんで?どっちも、好きなんだよ?
どっちも、欲しくないの?」

「うーーん、、どっちも欲しいけど…
でも、一番好きなものを
半分しか食べられないなら、、
もう1個の半分は諦める!!

それくらい僕はじゃがりこが好きだよ!
え、なに?お父さん、
もしかして買ってくれるの?」

「……お前には負けたわ。。
なんなら2個買ってやらぁ!w」






















「え?! 何、
祐也、同じの2個でいいの…?

それに、同じじゃがりこでも
赤いのとか緑のとかあるよ?」

「もう、しつこいな!笑
僕は同じの2個が、いいの!!」

「別にいいけど……飽きねぇの?」

「お父さんはわかってないなぁ。笑
飽きるかどうかは…
とことんやってみなきゃわからないでしょ?

だから、僕はとことん
好きなものだけ食べたいの。

とことんやった人だけが
その気持ちが本物かどうかを知る権利がある
ってお母さんが言ってたよ。」

「そっか……末恐ろしいな、祐也は。。」


そう、カノジョは
見た目だけの女性ではなく
聡明な女性で。


俺には勿体無いくらいの女性なんだ。


だから、きっと……、


俺の嘘なんか端から見抜いたうえで、
騙されていてくれているんだ―――……。













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