第5章 トラウマ
篤「そうか…医者には診て貰ったのか?」
『はい…心の問題だし、いずれは良くなるだろう…みたいな感じでした。症状が出ると、いつもおばあちゃんが頭なでてくれたり、手を握ってくれたりして…』
篤「なるほど…こっち戻ってからは出てなかったのか?」
『いや、高校生の時は頻繁になってましたけど、自力でなんとか…でも、今回は久しぶりすぎて。』
ははっと笑うと教官が抱きしめたまま頭を撫でる。
篤「大丈夫だ、今は俺がいる。話してくれてありがとうな」
『はい…』
その教官の言葉にまたキュッとなる。
教官の一挙一動に心が締め付けられるほど嬉しくなったり幸せ感じたりして……とりあえずすごく大変。