第5章 トラウマ
リクエストが切れたタイミングで、小牧教官が集合の声をかけた。
ちょうど12時で、食事時だからかリクエストの波も一旦やんだようだ。
『…っ、はぁ』
動き回ったからか、汗が流れる。
ジャケットを脱いで椅子に掛けた。
わたしよりも滝のように汗を流す教官の2人。
郁が戦力不足なのと、光に聞く分 能率を下げてしまう。
わたしなんかは多少の力にしかならない。
その分教官の2人がカバーしている。
小「この3冊、差し戻された。カウンターからも苦情が来てる。ちょっと考えよう」
小牧教官の言葉を静かに聞く。
郁は肩を縮めた。
光「お前の責任だよな」
光が口を開く。