第1章 はじまり。
篤「っておい、もう住所書いてあるじゃないか」
郁「いいんですよ、それじゃ」
郁は麻子の手を引いてその場を去った。
……気まずい雰囲気を残して。
わたし1人になったテーブルに2人が座る。
とりあえず、なんか話さなきゃ!と思って、前から思ってた疑問を口にしてみた。
『教官、なんで笠原にはあんな感じなんですか?』
わたしが聞くと、堂上教官は苦笑する。
そして小牧教官も同じように、堂上教官に質問した。
小「俺も、聞きたい。堂上はなんで佐々木さんにはそんな感じなの?」
『んん?・・・わたし?』
篤「こら、小牧!」
言ってる意味がわからず、わたしは顔をしかめてみる。