第4章 追加訓練
翌日の昼過ぎ、合流ポイントにたどり着く。
その座標のポイントは800mほどの標高の山の頂上だった。
そこから別ルートで帰路につく。
そのルートがまた行きよりも過酷で…
明日たどり着くのか?!って思うくらい。
日が落ち始め、少し開けたところに各自テントをはる。
昨日のようにまた別の隊員が声をかけてくれたのだけど、郁の「あたしには」って声と教官の一声で静まり…
そしてまた結局教官が手助けしてくれた。
テントを張り終えたら、ご飯作り。
隊を一つにすると人数が多いため、各隊に分かれて作る。
一人暮らししてたから料理はそこそこ。
とりあえず女子だからってことで率先して作った。
今回は女子2人がばらけてるから向こうも郁が頑張ってるんだろうなぁとか思ってた。
…けど、後日聞いた話だと郁は料理苦手だそうで…。
ちょっとブーイングが起こったらしい。
でも、玄田隊長だけは「おいしい!」って食べてたって。