第4章 追加訓練
長距離射撃訓練が終わりを迎えたころ、リペリング訓練が始まった。
篤「よし、これから汎用ヘリによる緊急出動に備えてのリペリング訓練だ。訓練のたびにヘリを使うわけにもいかんので、高さ10mほどの訓練塔からリペリングを行う。」
10mちょっとある訓練塔を見上げる。
『一本のロープを頼りに下る・・・か』
「怖いか?」
『いーや、めーっちゃわくわくする――…はっ』
我に返り横を向く・・・・と、そこには堂上教官がいた。
『やっても――・・すいません!』
あわてて訂正する。
どうもこういう状況だと素が出てしまい・・・しまったと思っておでこに手を当てる。
それを見て、堂上教官は笑った。