第13章 大人の喧嘩殺法
それを聞き、大河が吼えた。
大「“考える会”が正しいって言うのかよ!あいつら、おれたちが読みたい本を取り上げることしか考えてないのに!」
『少なくとも、やり方は“考える会”が圧倒的に正しいね。正しい手順をおって主張された意見はルールを守って主張したと裏付けがつくの。でも、あなたたちはどうだろうね』
大「でも!」
言い返そうとした大河を悠馬がとめる。
悠「やめよう。僕たちは結果的に足を引っ張っただけだ。すみませんでした。今から何か挽回できることはありませんか」
悠馬はわたしにそう告げる。
わたしは思わず堂上教官を見た。
教官はため息をついて、口を開こうとしたが、野太い声が横から制する。
玄「その意気やよし!」
もちろん声の主は玄田隊長で、堂上教官がぎくりとそちらを振り向く。
玄「お前らに大人のケンカを教えてやる!」
篤「隊長!」
堂上教官は制止に入るが、隊長は止まらない。
わたしと教官は頭を抱えた。