第13章 大人の喧嘩殺法
子どもたちはそんなわたしたちのことなんてつゆ知らず。
顔面蒼白で隊長の怒声を浴びている。
それでも最後まで泣かなかった。
説教が終わり、隊長から小牧教官にかわり2人に事情を聞く。
小「説教と順番が後先になったが、事情を聞かせてもらおうか」
言いつつ2人をじろりと睨む。
小「子どものイタズラってことで団体には収めてもらったが、本来なら警察に引き渡すところだ。何であんなことをした」
黙り込んで何も話さない2人。
そして大河が、ちらっとわたしを見た。
その様子を見て、小牧教官がわたしとかわる。
『・・・イタズラじゃないんよね?』
大河がわたしを見る。
同じように悠馬もわたしの顔を見た。