第13章 大人の喧嘩殺法
控室に入って、とりあえずお茶を出す。
しかし、口を付けなかった。
光や郁が2人に聞いても答えない。
お手上げ状態だった。
光「・・・香、頼む」
音を上げて、光がわたしにふる。
『んー、じゃあ話を聞かせて。まず、わたしの名前は佐々木 香。あなたは?』
わたしが捕まえた子に聞く。
最初は黙っていたが、わたしは待った。
1「・・・吉川大河」
『大河くんね。じゃああなたは?』
2「木村悠馬」
『悠馬くん。2人は友達なんだよね』
悠「はい。」
『中学生よね?市内の学校?』
大「そうだ」
『なんでこんなことを?』
わたしがそういうと、2人は唇を噛んで俯く。
しばらく重たい空気が流れる。
悠馬が口を開こうとした瞬間、表からどかどかと廊下を渡ってくる足音が聞こえた。