第13章 大人の喧嘩殺法
光がジロっと子どもを見た。
子どもが光を睨み返す。
さっと手錠を出し、光は2人の腕にはめた。
郁「ちょ、あんたなにしてんの!」
光「何って確保だ」
子どもたちは顔を真っ青にしている。
『光、外しな』
郁「反撃意志も逃走意志も完全に萎えてんじゃないのよ!」
光は舌打ちをして外した。
そして、2人を警備室に連れていく。
その間郁がさらに2人を追い詰める。
郁「あたしの恐い上司に死ぬほど説教されるがいいわ。言っとくけどね、あたしたちの百倍恐いわよ。あんたたち大人だったら手錠掛けられるようなことをしたんだからね」
2「・・・警察に逮捕されるんですか」
1人の男の子が口を開く。
『さあね?』
その返答を聞き、また俯いた。