第11章 モテ期
篤「そういえば手塚は」
『あ、わたしが光に先に行っててって伝えたんです』
篤「そうか…で、話したくなかったら話さなくていいが、一応確認な。」
そう前置きをして教官は聞く。
篤「さっきのやつは知り合いかなんかか?」
優しい心配りがなんとも言えない。
わたしは深呼吸してから話し出した。
『あ・・坂巻くん・・・高校の同級生だったみたいで』
篤「だったみたい?」
『言われて思い出したんですけど、知ってる顔じゃなくて…』
篤「どういうことだ?」
『整形…してたみたいです』
篤「は?整形・・・」
『だから、光も気付いてないと思います』
篤「そこまでして・・」