第11章 モテ期
坂「知ってるよ。僕も同じ高校だったから」
『あ、そうだったんだ!ごめん・・・』
坂「僕ね、あの頃からずっと佐々木さんのことがすきだったんだ」
坂巻くんは一歩ずつ近づいてくる。
坂「高校生の時、僕地味でね。いろんなやつにパシリにされてたんだ。だけどそこで君が助けてくれたんだ。こんな近くに、運命の人がいたんだって思ったよ」
記憶をたどる。
たしかに、そんなことをしたかもしれない。
坂巻くんとの距離がどんどん縮まる。
坂「君につり合えるように、たくさん勉強したよ。君が読んでいた本も、全部読んだよ」
ぶつぶつ言いながら坂巻くんはわたしをみている。
息が荒くなってきてる。
思わずわたしは後退りした。
坂「僕も、図書隊員になるって話したら喜んでくれたよね」