第11章 モテ期
篤「なんだったんだ、あいつ」
『いや・・・今日の見られてたみたいです』
篤「あ。あれか・・」
教官は頭をかく。
篤「まぁ、若い奴らのやっかみを引き受けるか」
『え?』
ポンと頭に手を置かれる。
篤「ほら、帰るぞ」
『あ、まって!』
急いで荷物をもって一緒に部屋を出る。
何気ない会話をしているだけだったが、通りすがる隊員たちはわたしたちの話を聞き耳立てているような…
『なんかむずむずする・・・?』
篤「どした?」
『いや、なんでもないです』
何とも言えないむずむずを背中に感じながら寮に向かって歩いた。