第11章 モテ期
業務終了後、荷物をまとめていると麻子が後ろから抱き付いてきた。
麻「香ちゃーん!」
『わ、麻子!びっくりした!』
麻「聞いたわよ♪」
『え・・・?』
麻「ハグしてたんだって?教・官・と♡」
耳元でささやかれる。
それがぞわぞわっとして耳を押さえて麻子を見た。
麻「あらやだ、感じちゃった?」
『バカ麻子』
篤「ん?どうした佐々木、体調でも悪いのか?顔赤いぞ」
堂上教官がわたしの顔をのぞく。
麻「あ、噂をすれば・・・教官、香は耳が感じやすいみたいですよ」
篤「は?何言ってんだ」
くすくす笑いながら麻子はその場を去る。