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【図書館戦争】hallelujah!

第10章 我慢




思わず怒鳴りつけようとした刹那、


「香っ!!!」


喧騒を突き抜けるほど鋭く名前を呼ばれて飲み込むように声が止まる。
振り向こうとした瞬間、後ろから抱きしめられる形になった。
その暖かさに体の緊張がほぐれる。

「大丈夫だ」

そうボソッと呟いたのは堂上教官で。
肩に回された手にギュッと力がこもる。

篤「取材なら図書館広報でお引き受けします!」

わたしを抱え込んだ堂上教官は、人垣に突っ込んで壁を割っていく。


そして用通門をくぐり、後ろ手に門扉を閉め、中に入った。
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