第9章 声
小「堂上、俺に隠したって絶対バレるよ〜?何年の付き合いだって思ってんの?ほれほれ、吐いちゃいな」
「吐くって何をだ」
小「電話は彼女だったんでしょ?」
このまま黙っていても静かにしないだろうと思い、素直に答えておく。
「……まぁな」
小「やっぱり。あの堂上が笑いながら話すなんて滅多にないし」
「そうか?」
俺がそう言うと小牧はゴクゴクとビールを飲んで俺を見た。
小「で!!!俺聞きたいことあんだけどさ」
「あ?」
小「実際、佐々木さんのことどう思ってんの?」
「…ぐふっ」
飲んでたビールを吐き出しそうになったのを我慢し、小牧を睨む。