第9章 声
郁「う・・・だってあたし自身がギャグとしか思えないのよ、こんなの。あの…あの手塚があたしに付き合ってくれとか」
麻「え?!なにそれ。新手の嫌がらせ?」
麻子の興味は郁へうつる。
内心ホッと一息。
郁「わかんない……一応正気だったみたいだけど」
麻「香なんか知ってる?」
『んー・・・話は聞いてるけど…まぁ、わたしが口出しするんあれやし、見守っとくわ』
麻「ふぅん?」
麻子が考え込む。
麻「香がそういうんだったら、あたしも見守っとくわ」
郁「えぇぇぇ?!」
このあと郁が「これからどうしたらー!」って狼狽え始める。
わたしはその隙にささっと部屋から抜け出し自室へ戻った。